朝の奈良『長谷寺“祈りの回廊”』
いつ訪れても素敵な時間が流れている奈良。
そんな中でも、朝という時間は別格な気がしてます。
日の出の美しさ、澄み切った空気、
そして何よりも観光客がほとんどいない空間。
歴史ある街であるが故に、朝の奈良は悠久の時を心から堪能するには最高だと思います。
そんな朝の奈良を存分に味わえる場所としてぜひご紹介したいのが長谷寺です。
長谷寺『祈りの回廊』
長谷寺では、朝にしか味わえない素晴らしい体験ができるんです。
その名も『祈りの回廊』。
これは、1000年以上行われてきた朝の勤行(ごんぎょう)という毎朝のお勤めに参加できるというもの。
2010年の平城遷都1300年祭を機に一般の参拝者へも開放された、とても貴重な法要です。
『祈りの回廊』を体験しよう!
祈りの回廊に参加するには、とにもかくにもまずは早起きから。
詳しい時間などは長谷寺のホームページに掲載されています。
長谷寺に到着したら、最初に目にするのが仁王門。
仁王門
この門をくぐると現れるのは、有名な登廊(のぼりろう)です。上中下の三廊に折れ曲がって続いている合計399段の階段で、重要文化財になっています。
下廊
中廊
上廊
頑張って登った先に、国宝にも指定されている長谷寺の本堂があります。
ここで祈りの回廊の受付を済ませば、勤行が行われる本堂の中へと進みます。
朝の勤行に参列する
誘導されて本堂に座ると、ご本尊である十一面観世音菩薩のお姿が正面に。
参拝者には袈裟と経本が用意されています。
そして、僧侶の方から説明を受け、いよいよ朝の勤行が始まります。
イメージとしては、JR東海うましうるわし奈良のCMが分かりやすいと思います。
JR東海 | うまし うるわし 奈良 | 長谷寺篇 (Web特別映像/1分30秒) - YouTube
この冒頭に流れている映像がまさに朝の勤行の風景。
十数人の僧侶の方々の読経と、打ち鳴らされる大太鼓と拍子木の音がそれはもう素晴らしく、心の奥まで響き渡ります。
時間はざっと40分ほど。
最後は「お早う御座います」の挨拶で、荘厳な時間が締められます。
本堂より五重塔を望む
朝の長谷寺のススメ
同じ入山料(大人500円)でそのまま参加できる「祈りの回廊」。
終わってからも一般の入山時間までは、朝の勤行の参加者だけが境内を見て回れるという特権。
やっぱり朝って本当に素晴らしい!
花の寺・長谷詣には、ぜひステキな朝をオススメします。
ボタン祭り