天皇陵を巡る奈良 平成〜令和へ
平成も残りあと僅か。
そんな中、天皇皇后両陛下が奈良の橿原市を訪れたことが大きな話題となりました。
目的は神武天皇陵への参拝です。
年号が変わる、時代が変わるこのタイミングで改めて天皇陵を巡ってみるのも良いかもしれません。
天皇陵ってどこにある?
天皇陵はガイドブックにも詳しく載っていない場所だったりします。
どこにあるのか、最も詳しく教えてくれるのはやはり宮内庁のホームページでしょう。
地図から探すこともできるので、目的地を絞って巡拝する際にも重宝します。
参拝の作法は?
特に決まった作法は無いようですね。
自分の場合は、頭を深く下げて合掌。そして、安らかにお眠りください、と心で伝えるようにしています。
天皇陵の特徴
巡拝をすれば、天皇陵(他にも陵墓と呼ばれるもの)には幾つかの共通点があることに気付きます。
・宮内庁の立て看板がある:入り口にあるので、陵墓を探す一番の目印になります
・詰所がある:当初は係りの人が詰めていたようですが今はほとんどが無人です
・独特の鳥居:貫(2本目の横柱)が外に出ていない、神明鳥居(しんめいとりい)が建てられています。伊勢神宮にも同じものが使われています。
奈良にある天皇陵
いにしえの都奈良には名だたる天皇の陵が多く存在しています。
第3代 安寧天皇陵
初代の神武天皇陵をはじめ、欠史八代と言われる第2代から第9代までの陵、
夫婦で合葬されている天武・持統天皇陵、
などなど。
京都や大阪も含め、その時代に想いを馳せながら、自分が好きな天皇陵を巡ってみるのが良いかと思います。
御陵印について
あまり知られていませんが、全ての天皇陵には一つずつ御陵印というものがあります。
全国に5箇所ある陵墓管区事務所で押すことができます。
畝傍陵墓管区事務所にて
必要なのは印を押すための紙だけ。費用は何もかかりません。
ただ、置いてあるのは本物の練り朱肉。普段使わないので少し慣れが必要かも。
あと自分は、参拝した天皇陵の御陵印のみを御朱印帳に押したので、こういう場合は下に但し書きをしないと誰の印か分からなるので注意が必要です。
また、御朱印帳などに連続で押印する際は朱肉が横のページにも写るので、間に紙を挟みながらが必須です。
天皇陵参拝のススメ
天皇陵はあくまでも天皇のお墓であり、神社やお寺のような一般的な観光地ではありません。
だからこそ訪れる価値があるように思います。
神武天皇陵参道
自分は参拝する度に、いつも「気」を感じます。
つまり、少し失礼な言い方なのかも知れませんが、明らかに天皇陵はパワースポットだと思います。
鳥居の前の神聖な場所に立って一礼する。
そんな時間も日本人の特権であるような気がします。