奈良日和 −Wonderful Days in NARA−

溢れんばかりの奈良愛を届けるブログ

朝の奈良『春日大社“朝のお参り”』

いつ訪れても素敵な時間が流れている奈良。
そんな中でも、という時間は特別な気がします。

朝の奈良、今日ご案内したいのは世界遺産春日大社です。


春日大社神職が案内する朝のお参り』


春日大社では、にしか体験できない魅力溢れる企画があります。

それが特別企画『神職が案内する朝のお参り』。

普段の参拝では分からない、春日大社の様々なスポットを巡るとてもおトク感のある企画です。


朝のお参りに参加しよう!


朝のお参りに参加するには、早朝6時半に春日大社の一之鳥居前に集まるだけ。参加費も無料です。
ただし、5月〜9月の土日祝日のみとなっていますのでご注意を。

詳しい内容は春日大社のホームページに掲載されています。
5_9月 神職が案内する朝のお参り - 世界遺産 春日大社 公式ホームページ/旬情報

ご案内いただく神職の方が到着されて、いざ出発です。


朝のお参り参列の流れ


まずは一之鳥居前でのご挨拶と説明から。
そして、神職の方を先頭に参道へと進んで行きます。

とにかく、案内していただくお話は興味深くて初めて知る内容が満載です。


例えば、
最初の方で案内してもらったムクロジの大木。正直、存在自体を知らなかった…。

木の中から竹が生えているムクロジの木


おん祭りの重要な場所である御旅所(おたびしょ)。ここもちゃんと知ったのは初めて…。

御旅所前での説明風景


他にも、式年造替や灯籠の話、外国人観光客の話などなど。

自分が参加した日はなんと1時間半のお参りになりました。
そんな長時間でも、神職の方の語り口がとても楽しく、あっという間に時間が過ぎた印象です。

最後は参加者全員で、御本殿に参拝して解散となりました。


春日大社『朝のお参り』のススメ


自分にとっての春日さんは、毎年の初詣に始まり、厄払い、開運祈願など心の拠り所にもなっている大切な神社です。

当然ながら幾度も参拝しているのですが、こんなにも知らないことが多いとは思いませんでした。


本当に、早起きは三文の徳だと心から実感します。

休日には、ステキな朝の春日大社へぜひお越しください。



朝の飛火野

朝の奈良『長谷寺“祈りの回廊”』

いつ訪れても素敵な時間が流れている奈良。

そんな中でも、という時間は別格な気がしてます。

日の出の美しさ、澄み切った空気、

そして何よりも観光客がほとんどいない空間。

歴史ある街であるが故に、朝の奈良は悠久の時を心から堪能するには最高だと思います。

そんな朝の奈良を存分に味わえる場所としてぜひご紹介したいのが長谷寺です。

 

長谷寺『祈りの回廊』

長谷寺では、にしか味わえない素晴らしい体験ができるんです。

その名も『祈りの回廊』。

これは、1000年以上行われてきた朝の勤行(ごんぎょう)という毎朝のお勤めに参加できるというもの。

2010年の平城遷都1300年祭を機に一般の参拝者へも開放された、とても貴重な法要です。

 

『祈りの回廊』を体験しよう!

祈りの回廊に参加するには、とにもかくにもまずは早起きから。

詳しい時間などは長谷寺のホームページに掲載されています。

フリーページ|長谷寺

 

長谷寺に到着したら、最初に目にするのが仁王門。

f:id:fumiro_236:20190506144823j:image仁王門

この門をくぐると現れるのは、有名な登廊(のぼりろう)です。上中下の三廊に折れ曲がって続いている合計399段の階段で、重要文化財になっています。

f:id:fumiro_236:20190506145202j:image下廊

f:id:fumiro_236:20190506145942j:image中廊

f:id:fumiro_236:20190506150049j:image上廊

頑張って登った先に、国宝にも指定されている長谷寺の本堂があります。

ここで祈りの回廊の受付を済ませば、勤行が行われる本堂の中へと進みます。

 

朝の勤行に参列する

誘導されて本堂に座ると、ご本尊である十一面観世音菩薩のお姿が正面に。

参拝者には袈裟と経本が用意されています。

そして、僧侶の方から説明を受け、いよいよ朝の勤行が始まります。

イメージとしては、JR東海うましうるわし奈良のCMが分かりやすいと思います。
JR東海 | うまし うるわし 奈良 | 長谷寺篇 (Web特別映像/1分30秒) - YouTube
この冒頭に流れている映像がまさに朝の勤行の風景。

十数人の僧侶の方々の読経と、打ち鳴らされる大太鼓と拍子木の音がそれはもう素晴らしく、心の奥まで響き渡ります。

時間はざっと40分ほど。

最後は「お早う御座います」の挨拶で、荘厳な時間が締められます。

f:id:fumiro_236:20190506175624j:image本堂より五重塔を望む

 

朝の長谷寺のススメ

同じ入山料(大人500円)でそのまま参加できる「祈りの回廊」。

終わってからも一般の入山時間までは、朝の勤行の参加者だけが境内を見て回れるという特権。

やっぱりって本当に素晴らしい!

花の寺・長谷詣には、ぜひステキな朝をオススメします。

f:id:fumiro_236:20190506184239j:imageボタン祭り

天皇陵を巡る奈良 平成〜令和へ

平成も残りあと僅か。

そんな中、天皇皇后両陛下が奈良の橿原市を訪れたことが大きな話題となりました。

目的は神武天皇陵への参拝です。

年号が変わる、時代が変わるこのタイミングで改めて天皇陵を巡ってみるのも良いかもしれません。

 

天皇陵ってどこにある?

天皇陵はガイドブックにも詳しく載っていない場所だったりします。

どこにあるのか、最も詳しく教えてくれるのはやはり宮内庁のホームページでしょう。

歴代天皇陵の案内:-天皇陵-

地図から探すこともできるので、目的地を絞って巡拝する際にも重宝します。

 

参拝の作法は?

特に決まった作法は無いようですね。

自分の場合は、頭を深く下げて合掌。そして、安らかにお眠りください、と心で伝えるようにしています。

 

天皇陵の特徴

巡拝をすれば、天皇陵(他にも陵墓と呼ばれるもの)には幾つかの共通点があることに気付きます。

宮内庁の立て看板がある:入り口にあるので、陵墓を探す一番の目印になります

・詰所がある:当初は係りの人が詰めていたようですが今はほとんどが無人です

・独特の鳥居:貫(2本目の横柱)が外に出ていない、神明鳥居(しんめいとりい)が建てられています。伊勢神宮にも同じものが使われています。

 

奈良にある天皇

いにしえの都奈良には名だたる天皇の陵が多く存在しています。

f:id:fumiro_236:20190423163224j:image第3代 安寧天皇

初代の神武天皇陵をはじめ、欠史八代と言われる第2代から第9代までの陵、

夫婦で合葬されている天武・持統天皇陵、

奈良の大仏を造立した聖武天皇の陵、

吉野に南朝を開いた後醍醐天皇の陵、

などなど。

京都や大阪も含め、その時代に想いを馳せながら、自分が好きな天皇陵を巡ってみるのが良いかと思います。

 

御陵印について

あまり知られていませんが、全ての天皇陵には一つずつ御陵印というものがあります。

全国に5箇所ある陵墓管区事務所で押すことができます。

f:id:fumiro_236:20190424205114j:image畝傍陵墓管区事務所にて

必要なのは印を押すための紙だけ。費用は何もかかりません。

ただ、置いてあるのは本物の練り朱肉。普段使わないので少し慣れが必要かも。

あと自分は、参拝した天皇陵の御陵印のみを御朱印帳に押したので、こういう場合は下に但し書きをしないと誰の印か分からなるので注意が必要です。

また、御朱印帳などに連続で押印する際は朱肉が横のページにも写るので、間に紙を挟みながらが必須です。

 

天皇陵参拝のススメ

天皇陵はあくまでも天皇のお墓であり、神社やお寺のような一般的な観光地ではありません。

だからこそ訪れる価値があるように思います。

f:id:fumiro_236:20190430134827j:image神武天皇陵参道

自分は参拝する度に、いつも「気」を感じます。

つまり、少し失礼な言い方なのかも知れませんが、明らかに天皇陵はパワースポットだと思います。

 

鳥居の前の神聖な場所に立って一礼する。

そんな時間も日本人の特権であるような気がします。

『奈良まほろばソムリエ検定』試験結果について

今年で13回目の検定が終了した『奈良まほろばソムリエ検定』。

 

これまでの試験結果の流れをグラフ化して検証してみました。

 

受験者数について

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今年の受験者数は合計1,122名。

昨年より83名減少し、過去最も少ない数になりました。

気になるのはやはり2級の受験者数ですね。

ここが増えないと1級もまほろばも増えないので。

 

自分も奈良まほろばソムリエ検定のことを知ったのは、自らネットで検索したから。

奈良に20年住んでますが、告知や広告でこの検定を目にしたことはありません。

宣伝するものではないことは承知していますが、受験者を増やすような試みは今後必要な気がします。

 

 

合格率について

奈良通2級

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ここ最近の合格率は60〜75%で推移しており、比較的合格しやすいレベルです。

回を重ねる毎に過去問も増えていくことを考えると、今後もこの水準が続くのではないかと思います。

 

 

奈良通1級

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回によってばらつきは大きいものの、ここ2年は70%前後と高い合格率。

特に今年は2級と同等の合格率になりました。

ただ1級と2級では問題の難易度が違うので、合格率が同じ=合格しやすさも同じ、ということではないですね(体験を踏まえて)。

 

 

奈良まほろばソムリエ

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最上位らしく、ここ数年でも30%強の厳しめの合格率。

他の級にはない小論文があるのが特徴。

この受験者数だけは横ばいで推移しているので今後も維持したいところ。

 

 

今後の展望として

受験者として、そして奈良を愛する者として、これからも10年20年と続けて頂きたい検定です。

それにはやはり目に見える露出が必要かと。

SNSfacebookだけではなくTwitterInstagramなどもあれば、その分目にする機会も増えるはず。

また、合格者だけでなく受験者が集える場があればお互い大いに刺激される気もします。

機会あればそんな場を作ってみたい。きっと盛り上がること間違いなしです。

『奈良まほろばソムリエ検定』のススメ

今年の1月13日に実施された、

『第13回奈良まほろばソムリエ検定』

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受験したのは「奈良通1級」。

お正月休みもガッツリ取り組み、
当日もギリギリまで頭に叩き込んだ結果…

めでたく合格することができました!

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今年は過去問の比率も比較的高く、

自信を持って回答できた気がします。

 

 

『奈良まほろばソムリエ検定』とは

奈良商工会議所が主催する、奈良県ご当地検定です。

奈良ファンや奈良に精通している方々を認定するための検定です。

価値ある観光資源を持つ奈良をより多くの人に理解していただく一方、奈良を訪れる皆さんに、そのすばらしさを伝えることができる人材の育成を目指します。

 

奈良まほろばソムリエ検定ホームページより引用

奈良商工会議所 > 奈良まほろばソムリエ検定 −通称・奈良検定− > 実施要項

 

『奈良まほろばソムリエ検定』の魅力とは

奈良のことが好き、だから奈良のことをもっと知りたい。

そう思い始めた時にたまたま目にしたのがこの奈良まほろばソムリエ検定。

すぐさま申込んで、テキストも買って、

勉強し始めて感じたことは、、

 

「俺って奈良のこと全然知らんやん!」

 

好き以前に奈良に住んではや20年。

なのに、

奈良にこんなに古墳があることも、

古から続く寺社や祭りがあることも、

そして長い歴史の中で様々な苦難を乗り越えてきたことも、

全く知らなかった…

 

特に南都焼討ちと廃仏毀釈に関しては衝撃で、

それが無かったらもっと違ってたと思うと同時に、

それが有ったからこそ今の輝かしい奈良作られたと考えたりもする。

複雑な心境ですね。。

 

少し話はそれましたが、

とにかくテキストを読み進めるのがほんとに新鮮で楽しくて。

今まで知らなかったことが分かるようになっていき、

それに伴って奈良のことがますます好きになっていきました。

 

奈良に興味が少しでもあるのなら、

ぜひ一度チャレンジしてみてください。

必ずや奈良のことが大好きになるはずです。

 

はじめまして、

はじめまして、

今日からブログ「奈良日和」を始めたいと思います!

 

書いていきたいこと、

・愛してやまない奈良への想い

・奈良の情報発信源

・奈良まほろばソムリエ検定のこと

などなど。

 

まずは、つい先日1級に合格した「奈良まほろばソムリエ検定」の取組みについて書いていこうかなと思ってます。

 

宜しくお願いします!